戻ってきたイタリアのワイン祭り グレーヴェ・イン・キャンティ

秋はワイン祭りの季節。

コロナ禍2年間ずっと中止が続いていたイタリアのワイン祭りですが、今年になりようやく開催されるようになりました。

キャンティ・クラシコ地区でも、秋はワイン祭りが目白押し。

まずは、グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り、その名もEXPOに行ってきました!

グレーヴェ・イン・キャンティは、キャンティ・クラシコ地区の中でも一番大きな村というだけあって、ワイン祭りも例年盛り上がります。

イタリアの町や村には必ずメインの広場があり、イベントはたいていメインの広場でおこなわれます。グレーヴェ・イン・キャンティでも広場でワイン祭りがおこなわれます。

2022年は、9月8日~11日に開催されました。
3年ぶりということもあって、かなりにぎわっていました。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

チケット&グラスは、15ユーロ。チケットは7回分の試飲ができるというもので、グラスをもってブースを自由に回り、試飲ができます。

試飲して気に入ったワインがあれば、その場でボトルを購入することもできます。

生産者にとっては、ワインのアピールの場ですから、チケットをスルーして試飲させてくれることも多々あり。そんなアバウトなイタリアのワイン祭りが好きです♪

グレーヴェ・イン・キャンティのお祭りなので、基本的にはグレーヴェ・イン・キャンティにあるワイナリーが参加していますが、グレーヴェ・イン・キャンティ以外の地区のワイナリーもいくつか参加していました。

以下、このワイン祭りに参加していたワイナリーをいくつかご紹介します。

セトリオーロ

カステッリーナ・イン・キャンティの小さな造り手セトリオーロ。
女性当主ながらのやさしい味わい。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

クエルチャベッラ

例年は参加しないクエルチャベッラですが、今年はEXPO50回記念ということで参加したそう。

ビオディナミのキャンティ・クラシコとキャンティ・クラシコ・リゼルヴァは、シルキーでほれぼれします。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

ポデーレ・チョーナ

ガイオーレ・イン・キャンティにあるポデーレ・チョーナ。

標高が600メートルと高いところに位置するだけあって、きれいな酸とミネラル感のあるワインができます。
まさにきれいな酸とミネラル感を感じるキャンティ・クラシコでした。

また、今回ロゼを初めて試飲したのですが、なめらかでおいしかった!

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

カステッロ・ディ・クエルチェート

森の中にあるカステッロ(お城)のワイナリー、カステッロ・ディ・クエルチェート。
近年ご無沙汰していたので、ひさしぶりに試飲しました。

2種類のグランセレツィオーネがジェームズ・サックリング94点、95点を獲得。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

ポッジョ・トルセッリ

サンカッシャーノ地区にあるポッジョ・トルセッリ。

コロナ禍でオーナーが変わっていました。オーナーの娘さんたちがワインを注ぐ姿がほっこり。子どもたちは、ワインを飲まないのにお父さんの手伝いをして楽しそう。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

レ・マッセ・ディ・ラモレ

ラモレにあるレ・マッセ・ディ・ラモレ。

今年、キャンティ・クラシコに「Unità Geografiche Aggiuntive(追加地理単位)」が加わりました。キャンティ・クラシコの地域を11の単位(ゾーン)に分け、その名称をラベルに記載できることになりました。グレーヴェ・イン・キャンティ市の中にあるラモレも、この追加地理単位になったのです。

ラモレは、標高が高く、きれいな酸が特徴のワインができるゾーン。

段々畑のレ・マッセ・ディ・ラモレのワインも、豊かな酸が感じられました。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

ファットリア・ディ・ラモレ

同じくラモレにあるファットリア・ディ・ラモレ。

キャンティ・クラシコのワイン祭りですので、試飲するワインも赤ワインのキャンティ・クラシコがメインになります。
白ワインも作っているワイナリーのブースでは、白ワインを試飲できるところもありました。
ファットリア・ディ・ラモレでも白ワインが試飲できました。
標高が高いラモレのソーヴィニヨン・ブランとシャルドネのブレンドの白ワインは、さわかやで魅力的。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

ヴィーニャ・マッジョ

歴史あるワイナリー、ヴィーニャ・マッジョ。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザのモデルになった女性は、ヴィーニャ・マッジョのヴィラで生まれたといわれています。

近年、老舗のワイナリーや大きなワイナリーもビオ(オーガニック)に切り替えていますが、ヴィーニャ・マッジョもそのひとつ。

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

ポッジョ・スカレッテ

クエルチャベッラを少しのぼったところにあるポッジョ・スカレッテ。

まさにエレガントという言葉がぴったりのキャンティ・クラシコです。

(おもいっきり陽が当たっていたので、かなりワインが温まっていましたが、それもお祭りなので気にしません。)

グレーヴェ・イン・キャンティのワイン祭り

ひさびさに生産者と会って話すことができ、感慨深かったです。

来週末は、グレーヴェ・イン・キャンティを少しのぼったところにあるパンツァーノ・イン・キャンティでワイン祭りです!

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