キャンティ・クラシコ・コレクション2023に行ってきました
毎年2月におこわなれるトスカーナワインの試飲イベント。フィレンツェを中心にして1週間にわたって開催されるビックイベントです。
今年リリースされるヴィンテージのワインの試飲ができる発表会といったイベントで、世界中からジャーナリストやワイン業界の人々がトスカーナのワインを試飲しに集まります。
キャンティの試飲会の翌日におこなわれたのが、キャンティ・クラシコの試飲会「キャンティ・クラシコ・コレクション」。
キャンティの試飲会が1日間のみだったのに対して、キャンティ・クラシコの試飲会は2日間にわたっておこなわれました。
キャンティ・クラシコ・コレクションの会場は、フィレンツェのイベント会場スタッツィオーネ・レオポルダ。
会場に並べられるキャンティ・クラシコのボトルは圧巻です。

2020年ヴィンテージと2021年ヴィンテージのキャンティ・クラシコのワインが中心で、さらにキャンティ・クラシコ・リゼルヴァとキャンティ・クラシコ・グラン・セレッツィオーネのカテゴリーもあり、全部で約750種類。
ずらりとボトルが並べられるエリアはジャーナリスト向けの試飲スペースで、別の広間に生産者ブースが並びます。
昨年までは生産者ブースエリアも業界関係者(飲食店、インポーターなど)しか入場できませんでしたが、今年から一般公開されました。一般のワインラヴァーも集まり、会場はより一層混雑していました。
昨年UGA(Unità Geografiche Aggiuntive(追加地理単位))という11のサブゾーンが追加されるというニュースが話題になりましたが、今年はUGAが定着して地区がより尊重されているイメージでした。生産者ブースはUGAの地区ごとに配置されていて、地区ごとに試飲をしている人が多くいました。
私は、1日目は生産者ブースを回り、生産者の話を聞きながら試飲をし、2日目はジャーナリスト向けエリアでソムリエとしてサービスをしました。

2021年と2020年のキャンティ・クラシコは、非常に異なるヴィンテージでした。
2021年は地球温暖化の影響といえるような暑い年で、夏は暑い日が続き、収穫を早めた生産者もありました。
2020年は、涼しい春、暑いけれども猛暑ではない程度の夏で昼夜の温度差が大きく、晩熟のサンジョヴェーゼ種にとって、とても良い気候でした。
<2021年キャンティ・クラシコ>
カステッラーレ

標高の高いカステッラーレ村ならではの香り高いアロマ、心地よい味わい。
カステッロ・ディ・アマ

深みのある香りと味わい。
サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ

洗練されていて、もはや安定しているともいえる洗練度。
<2020年キャンティ・クラシコ>
フォントーディ

しっかりした力強さを感じる味わい。
新着情報としては、キャンティ・クラシコの規則が一部変わったことです。
キャンティ・クラシコは、サンジョヴェーゼ種が80%以上使用しなければなりませんが、グラン・セレッツィオーネのカテゴリーに関しては90%以上となりました。
2022年にはキャンティ・クラシコ全体の売上高は前年に比べ17%増加しました。
リゼルヴァとグラン・セレッツィオーネのカテゴリーは、キャンティ・クラシコ全体の45%の生産量、56%の売上高を占めるということですから、ハイレンジのキャンティ・クラシコの人気がうかがえます。
その地区ならではのキャンティ・クラシコ、そしてサンジョヴェーゼならではの熟成のポテンシャルが世界を魅了している舞台を見た気がしました。