ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの試飲会@モンタルチーノ

新しくリリースされるヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノを試飲するイベント「ベンヴェヌート・ブルネッロ」。

2023年にリリースされる2018年ヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノを試飲しにモンタルチーノへ行ってきました。

ベンヴェヌート・ブルネッロは、毎年2月におこなわれていましたが、昨年は前倒しで11月に開催され、今年も11月に開催されました。

2023年1月にリリースされる2018年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの試飲に加え、2017年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ、2020年と2021年のロッソ・ディ・モンタルチーノの試飲もあります。

ベンヴェヌート・ブルネッロ2022

世界に先駆けてモンタルチーノで開催されるベンヴェヌート・ブルネッロですが、今回はロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、トロントも同時開催というビックイベントとなりました。

モンタルチーノでは、11月11日~11月21日、ジャーナリスト向け、生産者向け、業界向け、ワインラヴァー向けと日程が分かれて開催されました。

モンタルチーノ協会の評価では、2018年の出来は4つ星(5つ星が最高)です。

2018年は、冬~春に気温が平年より高かったり低かったりの繰り返しで、雨が比較的降りました。

夏も気温の変化が続き、全体的には平均的な気温でした。9月になっても同じような状態が続き、ブドウが健全であるうちに収穫しようと多くの生産者は収穫を早めました。

2018年は間違いなくいい年ですが、偉大な年ではないといえます。

会場は、毎年恒例のサンタゴスティーノ美術館の回廊。

137の生産者のワインが試飲可能でした。

ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2020年の試飲コメント

今年は、モンタルチーノ協会が「レッド・モンタルチーノ」というスローガンをかかげ、ロッソ・ディ・モンタルチーノを大きくプロモーションしていました。

2020年は、平均的には涼しい年でしたが、夏は平均より多少暑く、雨もほどよく降り、サンジョヴェーゼにとってよい年でした。  

ゴレッリ(Gorelli)

果実味のはっきりしたアロマがあり、味わいも香りで感じたアロマを感じ、いきいきした味わい。

リジーニ(Lisini)

赤い果実のはっきりした香りと味わい。

ピエトローゾ(Pietroso)

赤い果実の香りで、広がりのある味わい。

ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2021年の試飲コメント

2021年は、暑く雨が少なかったため、熟したアロマのあるワインになった年です。             

ウチェッリエーラ(Uccelliera)

果実味が奥深く、広がりのある味わい。

ティエッツィ(Tiezzi)

完熟した果実の香りと味わい。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2018年の試飲コメント

アルテジーノ(Altesino)ヴィニャ・モントーゾリ   

森の湿った香りとスパイス香があり、芳醇な味わい。燻したような味わいも感じられる。

アルジャーノ(Argiano)

果実と燻したような香りと森の香りが重なり合い、ふくよかで芳醇な味わい。

アルミッラ(Armilla)

熟した果実とスパイス香。厳かな味わい。

バンフィ(Banfi)ヴィニャ・マルッケート

果実味たっぷりでモダンな味わい。

バンフィ(Banfi)ポッジョ・アッレ・ムーレ

バニラなどのスパイス香が豊かで、まろやかで余韻のある味わい。

カミリアーノ(Camigliano)

軽やかな香りで、果実味がエレガントな味わい。

カナリッキオ・ディ・ソプラ(Canalicchio di Sopra)

ポプリのような花と熟した赤い果実の香りで、いきいきとした味わい。

カパルツォ(Caparzo)ラ・カーザ

アタックがあり、スパイス香が強く感じられ、しっかりとした味わい。

カステッロ・ロミトリオ(Castello Romitorio)フィーロ・ディ・セータ

熟した果実とスパイス香で、力強くあまやかな味わい。

カステッロ・トリチェルキ(Castello Tricerchi)

花、果実、スパイスのアロマがはっきりとしていて美しく、バランスのとれた味わい。

カスティリオン・デル・ボスコ(Castiglion del Bosco)カンポ・デル・ドラゴ

果実味とスパイス香のバランスがよく、美しいタンニンが感じられ、なめらかな味わい。

チャッチ・ピッコローミニ・ダラゴーナ(Ciacci Piccolomini d'Aragona)ピアンロッソ

熟した赤い果実、チョコレートのようなスパイス香が豊かで、芳醇でパワーのある味わい。

コッレマットーニ(Collemattoni)

木樽の香りと味わいが多少強すぎる感じがある。

コルトネージ(Cortonesi)

バニラなどのスパイス香、力強い味わい。

リジーニ(Lisini)

ふくよかな香りと味わい。

パトリッツィア・チェンチョーニ(Patrizia Cencioni)

少し木樽の香りがまだ強く感じられた。

ピアンコネッロ(Piancornello)

森の香り。奥深い味わい。

ポッジョ・ランディ(Poggio Landi)キューゾ・デル・ルーポ

果実とスパイスの香りは華やかで、タンニンが少し強い印象。

サン・ポーロ(San Polo)ヴィニャ・ヴェッキア

ハーブ、黒い果実、スパイスの香り。力強くパワフルな味わい。

タレンティ(Talenti)ピエロ

果実の香りが広がるふくよかな味わい。

テヌータ・ディ・セスタ(Tenuta di Sesta)

森の香り、洗練された味わい。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ2017年の試飲コメント

ファットリア・デイ・バルビ(Fattoria dei Barbi)

熟した果実の香りが華やかで、ハーブやスパイスを感じる複雑な香り。余韻が長く、味わい深い。

リドルフィ(Ridolfi)メルカターレ

果実とスパイスの香りははっきりと主張がある。まろやかで芳醇な味わいは広がりがあり、厚みのある味わい。

セスティ(Sesti)フェノミナ

凝縮したカシスの香りとリコリスの香りで、しっかりしたタンニンが感じられ、なめらかな味わい。

テヌータ・ディ・セスタ(Tenuta di Sesta)ドゥエレッチ・オヴェスト

果実の香りとスパイス香のまとまりがあり、なめらかで芳醇な味わい。

ティエッツィ(Tiezzi)ヴィニャ・ソッコルソ

かなり熟した果実味を感じる香りと味わい。タンニンが少しかたい印象。

ヴィッラ・ポッジョ・サルヴィ(Villa Poggio Salvi)

ミネラルを感じる香りで、美しい酸味がエレガント。芳醇でシルキーな味わい。

2022年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノは?

気になる2022年ですが、2022年はとにかく暑くて、日照り続きの年でした。

春から気温が高く、夏も猛暑になりました。7月末から8月にかけて、少し雨が降ったのが文字通り天の助けになりました。

収穫は例年よりだいぶ早く、9月末には終了しました。

地球温暖化の影響を受けた年だったといえます。

毎年、その年のヴィンテージを記念して、アーティストによるパネルが作成されます。

2022年のパネルは、スタイリストのブルネッロ・クチネッリ作です。

ベンヴェヌート・ブルネッロ帰りに写真を撮ろうと思っていましたが、時間がなく、撮ることができませんでした。。次回モンタルチーノに行った際に写真を撮りたいと思います。

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