キャンティクラシコ・コレクション2026現地レポ|フィレンツェで体験する最新ヴィンテージ試飲会
フィレンツェ開催「キャンティクラシコ・コレクション2026」に参加。最新ヴィンテージ試飲、会場の雰囲気、ヴィンサントまで、現地から詳しくレポートします。
イタリアを代表するワインのひとつ、キャンティクラシコ。その最新ヴィンテージをいち早く試飲できるイベント「キャンティクラシコ・コレクション」に行ってきました。
毎年2月、フィレンツェで開催されるこの試飲会は、世界中のワイン関係者が集まる特別な場。2026年も、フィレンツェが熱気に包まれました。

キャンティクラシコ・コレクションとは?フィレンツェで開催される先行試飲会
キャンティクラシコ最大の年次イベント
会場となったのは、フィレンツェのイベントスペース、スタッツィオーネ・レオポルダ。
かつての駅舎を改装した広大な空間で、2026年は2月16日・17日の2日間にわたって開催されました。
今年のテーマは「Wine is Culture(ワインは文化)」。
入口にはミケランジェロのバッカスの彫刻のオブジェが設置され、ワインが単なる飲み物ではなく、歴史・芸術・人の営みと結びついた文化そのものであることを象徴しているようでした。
毎年感じますが、キャンティクラシコ協会の演出は視覚的にもメッセージ性が強く、会場に入った瞬間から気持ちが高まります。

221生産者が集結|キャンティクラシコ試飲エリアを歩く
地区ごとに感じるキャンティクラシコの個性
会場には世界各国からジャーナリスト、ソムリエ、インポーター、ワイン業界関係者、そして熱心なワイン愛好家が集まります。
会場は大きく2つのエリアに分かれています。
- ジャーナリスト向けの着席試飲スペース
- 生産者と直接話せるブースエリア
特に印象的だったのは、生産者ブースの活気。
地区ごとに整然と並び、221の生産者が参加していました。
グラスを片手に会場を歩くと、各ブースから聞こえてくる多言語の会話。
ここではワインそのものだけでなく、「人」との出会いも大きな魅力です。

2024年と2023年ヴィンテージを飲み比べて感じた違い
気候が味わいに与える影響
今回の主な試飲対象は次のヴィンテージでした。
- キャンティクラシコ 2024年
- キャンティクラシコ・リゼルヴァ 2023年
- キャンティクラシコ・グランセレツィオーネ 2023年
(※生産者により別ヴィンテージもあり)
興味深かったのは、気候の違いがはっきりと表れていたことです。
■ 2024年ヴィンテージ
地球温暖化が続く近年では珍しく、夏が比較的涼しく雨も適度に降った年。
アロマが豊かで、フレッシュさを感じる印象でした。
■ 2023年ヴィンテージ
暑く乾燥した年。
全体的に果実の熟度が高く、丸みと温かみを感じる味わい。
同じDOCGでも、年ごとの自然条件がこれほど個性を生むことを実感できるのが、先行試飲会の醍醐味です。















ワインだけじゃない|食文化セミナーも楽しむ
パルミジャーノ・レッジャーノのテイスティング体験
会場ではワイン以外のセミナーも充実していました。
チーズ、オリーブオイル、バルサミコ酢など、イタリア食文化をテーマにした講座が並び、今回はパルミジャーノ・レッジャーノのセミナーに参加。
熟成違いによる香りや旨味の変化を体験しながら、改めてワインと食文化が切り離せない関係であることを感じます。

締めくくりはトスカーナ伝統の甘口ワイン「ヴィンサント」
生産者ごとに異なるヴィンサントの魅力
試飲の締めくくりは、トスカーナ伝統の甘口ワイン「ヴィンサント」。
キャンティクラシコ同様、生産者ごとにスタイルが大きく異なり、ハチミツやナッツのような熟成感が強いタイプ、辛口感がありエレガントなタイプなど、多彩な個性が楽しめました。

「ワインは文化」——キャンティクラシコがつなぐ人と土地
生産者と会話し、グラスを通して土地の個性を知り、人と人が自然につながっていく。
会場を歩きながら感じたのは、今年のテーマそのもの、ワインは文化であるということでした。
キャンティクラシコ・コレクションは単なる試飲イベントではなく、土地・歴史・人・食が交差する、トスカーナらしい文化体験。
ワイン好きはもちろん、これからワインを知りたい人にとっても、イタリアワインの奥深さを体感できる特別な場だと改めて感じました。
